|
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
「大山参り」というのは、現在の神奈川県大山の山頂に鎮座する「大山阿夫利神社 (おおやまあふりじんじゃ)」に、旧暦六月から七月にかけ参拝するもので、江戸期の人々に、富士山の霊験を信仰する「富士講 (ふじこう)」とならび、大変人気の高い民間信仰です。
とりわけ「大山参り」は、富士よりも江戸に近く、中でも鳶 (とび) や大工といった高所で仕事をする職人衆が、安全祈願のため、その昔は両国橋のたもとの垢離場で水垢離をとり、梵天 (幣束) と一丈余の太刀を押し立て参詣に繰り出します。大山に着くと、御師と呼ばれる先導師の宿坊に泊まり、翌朝参詣登山をします。
参詣者はお清めした木太刀を奉納し、かわりに神前から別の木太刀を受けて、それを持ち帰って自宅の神棚に祀っていたと言われています。
「大山参り」の人気は、江戸から気軽に行けるということだけではなく、行き帰りの道中、宿場に博打場や遊興の場などが点在していたことも、その理由だったようです。当時江ノ島や周辺の遊山は人気が高く、また東海道の各宿場にも博打場や遊郭があったようで、鳶や大工といった職人が「大山参り」を口実に出かけて行くのも、お盆の頃に詣でる「盆山」の頃が多かったといいます。
現在も沢山の講中が崇敬者を集め、先導師の宿坊を足場として参拝に訪れています。 |
|
 |
 |
|